「私の嫌いな10の言葉」中島義道
📕本書との出会い
中島先生は東大出身の哲学者で林修先生が尊敬する人物です。
僕も中島先生が好きですが、それを先生に伝えてもきっと「好きにしろ」と言われるだけでしょうね。
もしくは「うるさい!」と言われるかもヾ(≧▽≦)ノウルサイトイワレテミタイ
林修先生は中島先生のことがよく分かるエピソードをバラエティ番組で話していました。
中島先生がハンカチを落とし、後ろにいる人が「落としましたよ」と言って先生に渡しても先生はお礼を言わないみたいです。
中島先生いわく「あなたが拾いたくてしたことだから私がお礼を言う義理はない。」とのことです。
中島先生の性格の難しさをよく表しているエピソードですが、気を使いすぎる人に、中島先生の考え方は必要かもしれません。
本書のタイトルはとても面白いですね。
タイトル通り、中島先生の感じたことを包み隠さず書いてくださっています。
それはとてもリアリティあるものでした。
📘あらすじ
相手の気持ちを考えろよ!
人間はひとりで生きてるんじゃないからな!
お前のためを思って言ってるんだぞ!
もっと素直になれよ!
一度頭を下げれば済むことじゃないか!
謝れよ!
弁解するな!
胸に手を当ててよく考えてみろ!
みんなが厭な気分になるじゃないか!
自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!
中島先生の嫌いな10の言葉を書き抜きました。
本書は上の言葉を章題として細かく書かれています。
上の言葉を言ったことがある方も言われた言葉がある方も共感できる内容ばかりです。
📗見どころ
「自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!」の章ではこの言葉は先生が言う大噓だと断罪しています。
なぜなら好きなことが売春や万引きではいけないからだとのことです。
モデルになりたいと言って反対されることはあれど保母さんになりたいと言って反対されることはないですね。
お前の本当に好きなことはこちら(言い手)が決めるという狡い態度が嫌いだとのことです。
さて、ここからは僕が特に共感できた言葉を愚痴を吐きながら紹介します。
傷つけてしまう人もいるかもしれませんが、先生に感化されて正直に書きます。
嫌な気分になった方はこれだからゆとりはなどと僕の聞こえないところで悪口を言って欲しいです。
相手の気持ちを考えろよ!
これは論点のすり替えです。
この言葉を使う人の本心は俺を不快にさせるな、が大きいでしょう。
何か気にさわることをしてしまったのだとは思いますが、具体的な改善策を考えさせて欲しいです。
お前のためを思って言ってるんだぞ
まず、僕はお前と言われると心を閉ざしてしまいますし、思っても言わない先輩の方が好きです。
僕の為を思うのであれば、言わないでください。
みんなが厭な気分になるじゃないか!
みんなとは誰のことですか?アンケートとりましたか?みんなあなたの意見に賛同していますか?
これもやはり、俺を嫌な気分にさせるなですね。
さんざん書きましたが、先生はこれらの嫌いな言葉を楽しい例え話で伝えてくれています。
全体の印象として、中島先生は一人の人間を意思や哲学を持った存在として認めているので、型にはめようとすることを嫌うのかなと思いました。
📙最後に
本書とは別の内容ですが、先生のはなむけの言葉はとても哲学者らしくて面白いので、ぜひ一度調べてみて欲しいです。
全文が書いてある記事もあります。
ただ、感動して先生を褒めてしまうと「褒めるな!」と怒られるので注意してくださいね(^_-)-☆
最後に僕が言われて嫌だった言葉で締めます。
「もっと殻を破っていきなよ!」
これは同級生に言われました。
どうしてそこまで上から目線でものを言えるかわからないです。
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