ピースと「火花」と「男爵と妖怪」

小説

【火花】又吉直樹

 📕本書との出会い   

※今回は脱線しまくりです(^ ^)本の話も少ししますので(;^_^A

著者の又吉直樹さんはピースというお笑いコンビのボケ担当です。

相方の綾部さんは熟女好きで知られ、今はニューヨークで何かしているみたいです(^^)

英語も得意とは言えない中、単身ニューヨークに渡る勇気はすごいですよね。

又吉さんの芥川賞受賞に影響を受けたのでしょうか。

ピースを僕の中で印象づけたのは2010年のキングオブコントの準優勝でした。

惜しくも優勝はキングオブコメディに譲ってしまいましたが、あの大会での最高得点を記録しました。

最高得点を記録したネタの題名は「男爵と妖怪」としてYouTubeなどで紹介されています。

詳細は違うかもしれませんが、あらすじの紹介です。
(。´・ω・)ん?ネタの紹介ですよ。こんな脱線の仕方もありでしょ(^_-)☆

📘男爵と妖怪

男爵役が綾部さん、三つ目で角(ツノ)のある妖怪役が又吉さんです。

二人は原宿でお散歩をしています。

妖怪は道中わがままを言います。クレープが食べきれないだの、プリクラを撮りたいだの。

男爵は乱暴な言葉を使いながらも、わがままを聞いてあげます。ツンデレというやつですね(^^)

このお散歩は妖怪がジーパンが欲しいということで連れてきてもらっていましたが、妖怪はいざジーパンを買いに行くときに怖気づきます。

「僕みたいな妖怪がジーパンをくださいなんて、おかしいよ。」

男爵はそれでも妖怪を励ましてジーパンを買いに行こうとします。

「せっかくお小遣いあげたんだから行くぞ!」

お散歩の前に3万円のお小遣いをもらっていた妖怪でしたが、お小遣いは全て明治神宮に投げてしまっていました。

男爵はそんな妖怪を叱りますが、館の掃除を条件に出してなおジーパンを買ってあげようとします。

それでも「角を見られるのが恥ずかしい」と妖怪は怖気づきます。

そんな妖怪を励ますためにとった男爵の捨て身の行動とは………。

愛です。

📗見どころ(男爵と妖怪について)

分析すると面白ポイントは3つかと思います。

ひとつ目はは原宿という奇抜なファッションの方が集まる場所に妖怪がいるというおかしみです。

原宿なら角が生えていてもおかしくないかも(*‘∀‘)

ふたつ目は妖怪の人間らしい部分です。

みんな角が生えていないから自分に角があることが恥ずかしい、これは人間ならではです。

みっつ目は男爵のやさしさでした。

わがままばかりの妖怪をさらに甘やかします。

そして最後の大甘やかし、とても文学的です。当時は何度も繰り返し観ました。

このネタを観てピースが好きになりました。とても文学的なコンビだなぁと。

ピースを好きになるにつれ又吉直樹さんにも興味を持つようになりました。

相方にクレイジーな綾部さんを選ぶのも文学的ですが、又吉さんの親友には千鳥の大吾さんがいます。

大吾さんは稼ぎのほとんどをギャンブルとお酒に使うような遊び人です。

そんな大吾さんは事あるごとに又吉さんに聞きます。

「(ギャンブルで金がないんじゃ。)これは文学かの〜?」と。

又吉さんは「はい。それは、文学です。」と答えるらしいです。

又吉さんにそう言われたらとても励まされますね。

僕も日々感じたことは、これは文学なのかなって考えるようになりました。

以前に読み友さんから「ヘウレーカ」という番組をおすすめしていただきました。

ヘウレーカはNHKの教育番組で、又吉さんが出ていました。

毎回学者さんをお招きして又吉さんが話を聞いていきます。

お招きする物理学者や経済学者さんの知識と又吉さんの文学性がかけ合わさって、観てるだけで頭が良くなったような感覚に浸れる番組でした。

📙ようやく本の話

最後に少し、小説「火花」の話です。

これは売れない芸人の徳永が天才肌の芸人・神谷と出会い、成長していく物語でした。

芸人とはなにか。笑いとはなにか。人間とはなにかを文学的に捉え、書ききっています。

ドラマ化も映画化も果たしている小説です。

ドラマ・映画・小説での漫才もおすすめですが、「男爵と妖怪」のコントもおすすめです!

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