「賢者の愛」山田詠美
📕本書との出会い
皆さまは老後の資金は貯めていますか?
僕はまだ貯められていません。
積み立て兄さん(積立NISA)をしているくらいです。
年金制度に頼りたいという気持ちは薄いものの全くもらえないのは嫌です。
ニュースでは老後までには2000万円貯めなきゃいけないよと言っています。
積み立て兄さんで2000万円がんばれるかなぁ⁈
できる限りでやってみますねヾ(≧▽≦)ノ
📘あらすじ
本書の主人公は50代の主婦の篤子です。
篤子にはお金にまつわる悩みが次々と襲いかかってきます。
娘の派手な結婚式や舅の葬式の費用の捻出、それに加えて夫婦揃っての失職もありました。
どれも身近に起こりそうな問題だけを扱っています(;^_^A
この年代の女性は悩みが多そうです。
家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘は報われるのか。
生活の不安に勇気とヒントを与える家計応援小説です。
聞いたことのないジャンルの小説ですが、このブログのジャンル分けでは青春小説として扱っています(*‘∀‘)
僕はジャンル分けにものすごくこだわりが強いです(ΦωΦ)フフフ…
📗見どころ
とても憂うつな展開が続くが小説としてはあまり悲観せずに読むことができました。
僕の先読み能力が本書はハッピーエンドで終わる予感がしていたからです。
読んだ人の判断は二分化される気がしますが、僕の中では読後感の良さが最高級のものとなりました。
ただ、二点気になるところがありました。
見どころとして書いていきたいと思います。
一つは篤子は出したくないお金を出し過ぎていないかということです。
夫が見栄を張ったり、相談に乗ってくれなかったりする要因はありますが、それでも大金を出す時に自分の意見を言えないものですかね。
例えばあらすじに書いた「娘の派手な結婚式」については必ず親が援助しなくてはいけない類のものではない気がするのですが、篤子はがんばります!
出す額を決めて派手になっていこうがあとは自己責任で支払いさせればよいと思うのですが、、、
僕は女の子と食事したら値段に関係なくおごりますが、そんな感じですなんですかね⁈
(読者の女性ファンの方、食べたいものがあったら言ってくださいね(^_-)-☆)
もう一つは夫の退職金についてです。
夫は会社の再建にともない辞めることになりましたがその時に退職金が出ませんでした。
これは僕の将来をとても不安にさせました。
垣根涼介さんの「君たちに明日はない」(←辞めさせ屋の話です。泣けました。いつか書きますね)ではクビの扱いでも退職金をたっぷり出していましたが、その時とは時代が違うということなんですかね⁈
夫は再建の前に辞めることになっていたら退職金をもらえたのでしょうか。
そうすると今のサラリーマンには辞め時を測る力も必要になるということになるのでしょうか。
ただ会社のピンチに退職金目当てに辞めるというのは薄情な奴だと思われるのではないでしょうか。
大金がもらえるかどうかの瀬戸際には自分の意見を言った方がいい気がするけど、実際には言えない気がします。
僕もきっと本書の夫のように退職金なしで納得するのでしょうね。
うーむ。わからない。これは奥さんには相談できない内容かもしれない。
けど、何で言ってくれなかったのって怒るだろうな。うーむ。
実に頭を悩ませ、将来に不安を感じさせる小説となりました。
📙最後に
あれ、いつのまにかグチみたいになってしまっていましたね。
やはり本書で僕の不安が引き出されてしまったようです。
どんな老後になっても大好きな本に囲まれていたいものです。
僕の夢の一つに「本の重みで床を突き破る」というものがあります。
実際にやったら管理会社に大迷惑だし、修理費で老後の資金が吹っ飛ぶかもしれません。
でも家系図に「本の重みで床を抜き男」と記載され、伝説的な扱いを受けるのならば本望です⁈
↓僕の大好きな女優・天海祐希さんが主演で映画化もしています。
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