「カフーを待ちわびて」原田マハ
📕本書との出会い
沖縄っていいですよねヾ(≧▽≦)ノ
暖かそうだし海はきれいだし暖かそうだし(^_-)-☆
沖縄のアーティストの音楽も好きです!
オレンジレンジ、HY、安室奈美恵などなど、島人ぬ宝は名曲です。
本書の冒頭から物語に引き込まれてしまいました。
いつもの昼のまどろみの中で、友寄明青は確かにその音を聞いた。
原田マハさんとは本書で初めましてですたが、なぜかこの一文から筆者はとても素敵な文を書くだなという予感がしました。
実際、その予感はあたり、最高の恋愛小説になりました。
📘あらすじ
本書の舞台は沖縄の離島・与那喜島です。
本文中では方言を手加減せずに使っていますが、訳も書いてあるからとても読みやすいです。
主要な登場人物が少なめなのもさらに読みやすくしています。
明青(あきお)はその島でよろず屋を営んでいます。両親はおらず、犬との暮らしです。
血のつながりは無いですが、明青と仲の良いおばあはユタ(巫女)をしています。
おばあは無愛想ですが、なんでも教えてくれる存在です。
ヒロインは幸(さち)です。
突然やってきては明青の生活をかき乱します。うらやましいぜ明青(^^)
敵役みたいな存在は明青の幼なじみの俊一です。
彼は島にリゾート開発の計画を持ち込みます。
それは自然に優しく、多くの人の雇用を生み出し、島の財政も潤うというものです。
俊一自身も人たらしで悪い奴ではけっしてないです。
土地を引き渡せと明青に言ってきますが、新しい土地やお店を高いグレードにしてくれるみたいです。
けど、なんかやな奴やな奴やな奴。
だからもう俊一については書かないことにします。
明青は右手の指ありません。
正確には親指しかなく、他の4本の手はくっついていて大きなこぶしになっています。
そんな明青はポケットに手を入れて歩くのが癖になっていますが、ときどき母はわざと右手をつないでくれました。
このシーンには涙でした( ;∀;)オロロロロ
それだけに、母が出て行ってしまったと書いてあったのはショックでしたが。
それもあり、どこかで明青は我慢するようになってしまいました。
不幸は待てば過ぎ去ると。
幸は明青に手紙を書きます。
あなたの絵馬を拝見しました。そして迷いながらも一筋の希望を持って、この手紙をしたためています。
あの絵馬に書いてあったあなたの言葉が本当ならば、私をあなたのお嫁にさんにしてくださいますか。
あなたにお目にかかりたく、近々お尋ねしようと決心しています。 かしこ 友寄明青様 幸
この手紙の前に明青は絵馬に
嫁に来ないか。幸せにします 与那喜島 友寄明青
と書いていました。
個人情報は書いてもいいのだ。沖縄では。知らんけどヾ(≧▽≦)ノ
突然やってきては、今日からお世話になりますと幸は言い、明青と生活を始めます。
なかなか手を出さない明青は見ててもどかしかったです(;^_^
↑押せばいけるぞ!明青!!
でも気持ちはわかる気がします。
この日々が続いて欲しいのでしょう。きっと。知らんけど。
ここは幸からプロポーズだ!なんて言うと女性陣からブーイングが来そうです。
明青の成長のためにも明青に告白させようと見守る中盤、今だ!と応援している僕がいました。
嫉妬しいの僕が認めるベストカップルです。2人には幸せになって欲しいものです。
📗見どころ
本書で特によかったところの一つは題名でした。
「カフー」に色々な意味を持たせていました。
カフーは沖縄の方言で幸せという意味です。
与那喜島では果報(グッドニュース)という意味でも使われています。
そしてカフーは明青が飼う犬の名前でもあります🐕ワン!
カフーは猫派の僕も、少し犬派になびいてしまうほどかわいいやつで、明青のプロポーズの言葉のシミュレーションでは「カフーが待ってる」でした。
幸せが来ないかなとを待ちわびるのは、みんな一緒だと思いますが、どう行動するのか、どう生きていくのかが大事というのが本書のテーマだったように思います。
僕も旅に出よう。幸を見つけに行くのだ。
旅の様子はブログにて報告しますというとユーチューバーっぽくなりますね。
感情を揺さぶられた一冊になりました。
📙最後に
本書は映画化しているみたいです。
まったく知りませんでした。それがより、楽しめた要因だったのですが。
幸は誰なのでしょうね。
読んでいるときは仲間由紀恵さんかなと思っていたのですが、幸は東北出身の色白美人です。
沖縄出身の仲間由紀恵さんだとややこしいですね。
幸は料理が苦手だけど明るく朗らかです。
ならば、小西真奈美さんか田中麗奈さんでいかがでしょうか。
幸を探しにTSUTAYAに行って来ます!
コメント