時間がない人こそ読んでほしい。「7つの習慣」で人生の優先順位が変わった話

「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」スティーブン・R・コヴィー


📕本書との出会い

これは社会人5年目で燃え尽きた僕が手に取った一冊です。
「時間がない」「忙しいのに成果が出ない」
そんなことを毎日つぶやいていた社会人5年目の僕にとって、『7つの習慣』はまさに転機となる一冊でした。

朝早く出社し、夜遅くまで働いているのに、なぜか達成感がない。
むしろ、常に何かに追われているような焦燥感ばかり。
その頃の僕は、いわゆる“頑張ってるのに報われない人”だったと思います。

ある日、書店でふと目に入った『7つの習慣』の分厚い表紙。
「今さら読むには遅い気がする」と思いつつも、直感で手に取りました。
それが、日々の優先順位を根本から見直すきっかけになるとは、その時はまだ知る由もありませんでした。


📘見どころ① 刃を研ぐ

「刃を研ぐ」ってこういうことだったのか。
『7つの習慣』の中で、僕が特に衝撃を受けたのが、第7の習慣「刃を研ぐ」という考え方です。

これは、「自分自身という道具を磨く時間を持とう」という意味なのですが、当時の僕はその逆を行っていました。
睡眠時間を削り、休日もパソコンに向かい、成果を上げることに全力を注いでいたつもりでした。
でも、木こりが「ノコギリの刃を研がずに木を切り続ける」のと同じで、自分の集中力も判断力もどんどん鈍っていたのです。

「効率を上げるには、まず自分を整えること」
この一文が、心に深く刺さりました。

そこからは、意識的に“休むこと”をスケジュールに入れるようになりました。
瞑想を始めたり、睡眠時間を確保したり、朝にストレッチをするようになったり。

すると不思議なことに、今までよりも仕事の質が上がり、結果的に早く終わるようになったのです。
頑張ることと、自分を削ることは違う。
それを教えてくれたのが、この「刃を研ぐ」という考えでした。

本書の中では、「緊急で重要なこと」よりも「緊急ではないが重要なこと」に集中するべきだと書かれています。
当時の僕は、毎日メール対応や突発的なタスクに追われて、本当にやるべきことを後回しにしていました。

でも『7つの習慣』を読んでからは、「これは本当にやる必要があるのか?」と一度立ち止まる癖がつきました。

その結果、断ることへの抵抗が減り、タスクに優先順位をつけるのが上手くなりました。
「ただ忙しく動くこと」より、「本質的な価値を生む行動」に時間を使えるようになってきたのです。

メールチェックの回数を減らし、打ち合わせも「参加しなくても問題ないもの」は丁寧にお断りする。
すると、不思議なほど心に余裕が生まれました。


📗見どころ② 自分の時間を取り戻すために「第2領域」を意識する

先ほども少し触れましたが、『7つの習慣』ではタスクを「4つの領域」に分類します。

緊急かつ重要(クレーム対応、納期前の作業など)
緊急ではないが重要(自己投資、人間関係、計画づくり)
緊急だが重要ではない(無意味な会議、雑用)
緊急でも重要でもない(スマホ、無駄なSNSチェック)

特に注目すべきは「第2領域」――緊急ではないけれど重要なことでした。
ここに時間をかけられる人が、結果的に大きな成果を上げると書かれていました。

この考え方は、まさに僕の生活に革命を起こしました。

朝の1時間を“第2領域の時間”と決めて、読書や資格の勉強に充てるようにしたのです。
すると、同じ24時間でも1日の充実感がまるで違いました。

忙しい毎日の中で「未来の自分をつくる時間」を確保すること。
それがどれだけ大切かを、この本が気づかせてくれました。

『7つの習慣』を読んでから、僕は本の内容をもとに、自分用の“習慣リスト”を作りました。
内容はシンプルです。

毎朝10分の静かな時間をとる(刃を研ぐ)
今日やらないことを1つ決める(優先順位)
週に1回、自分の価値観を振り返る(主体性)
相手の話を最後まで聞く(理解してから理解される)

このリストは、今もノートの1ページ目に書いてあり、何度も見返しています。
習慣は一度で身につくものではありません。
でも「こうありたい自分の姿」を忘れずに意識し続けることが、本当の意味での成長につながると思っています。


📙最後に

本書は「時間がない」と感じたら読むべき一冊です。
『7つの習慣』は分厚くて、一見とっつきにくい印象があるかもしれません。
でも中身は、人生の軸を整えるための非常に実践的な本です。

時間がない。焦っている。何から手をつけたらいいかわからない。

そんな人にこそ、この本を手に取ってほしいと思います。
僕自身、「自分の生き方を見直す機会」になったのは間違いありません。

ただの時間管理術ではなく、「生き方の設計図」を教えてくれる。
それが、この本の最大の魅力だと僕は感じています。

▼ こんな人におすすめ:

やることに追われてばかりいる
優先順位がいつも曖昧
本当にやりたいことが後回しになっている
自分を見失っている感覚がある

もし、今の自分に「余白」がないと感じているなら、ぜひ『7つの習慣』を読んでみてください。
読むたびに、新しい気づきがあるはずです。

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