小説の人物に恋をしました「ソロモンの犬」 道尾秀介

小説

「ソロモンの犬」 道尾秀介


📕ついに出会ってしまった

今までにたくさんの本を読み、数多くの二次元の女性に出会ってきました。

しかし本気で好きになったのは本書に出てくる羽住智佳だけでした。

と言うと気持ち悪がられるかもしれませんね(;^_^Aヒクナラヒクガイイサ


📘あらすじ

秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。飼い犬に引きずられての事故。だが、現場での友人の不可解な言動に疑問を感じた秋内は動物生態学に詳しい間宮助教授に相談に行く。そして予想不可能の結末が…。青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。 

まずは背表紙からです。

物語の冒頭から穏やかではありませんでした。

事件後、喫茶店に4人が集まります。そして秋内は重い口を開きます。

「一度、ちゃんと話し合うべきなのかもしれないこの中に、人殺しがいるのかいないのか」

このあと 4人の出会いからゆっくりと描き、そして事件の真相に迫っていくことになります。


📗見どころ①羽住智佳

入学してすぐ、秋内は羽住に一目惚れをし、そして僕も彼女が好きになりました。

 羽住はとても魅力的に描かれていたのです。

身長162センチ。いつも姿勢が良いので、実際にはもう少し高く見える。腕を組んだり荷物を持ったりして、もともとそれほど大きくない胸を隠すと、「小柄ですごくハンサムな男」と間違われることが多い。肌の色がとても白く、それと関係があるのかないのかわからないが、生まれは北海道。石狩川の河口にほど近い、小さくて静かな街らしい。

《彼女は僕のことを名前で呼ぶ。それには深いトラウマがあるらしい。》

主人公の秋内が 羽住について語るシーンです。

このあとも彼女の情報が小出しに登場するから目が離せませんでした。

休日の羽住に初めて出会ったとか白いシャツを着ていたとか、好きな子との思い出を数えてしまうのは恋をしている故なのでしょう。

羽住は普段は大人しいが、たまに大胆なことをする子でした。

そこも魅力的です。

秋内の羽住に対するアプローチもとても好感が持てました。

奥手な彼は「話しかける内容メモ」を作り彼女との会話に備えます。

もし他の人に見つかったらどうしようとか考えないところが青春していますね(^_-)-☆

彼らの関係も見どころのひとつに挙げたいと思います。


📗見どころ②動物生態学

本書のミステリーのカギは動物生態学です。

日本でもまれに犬が人を死なせてしまうことがあります。

本書では飼い犬が暴走して飼い主を死なせてしまいました。

そして秋内はなぜこれは殺人だと思ったのか、とても論理的に描かれています。

動物博士の間宮教授の語るうんちくが物語を深いものとしています。


ですが、ミステリーは置いといて、動物生態学的「女性の落とし方」が面白かったです。

間宮助教授曰く女性に告白するときは低い声で話しかけた方が成功しやすいみたいです。

これはいつか使いたい技ですね(^_-)-☆


📙最後に

変わっているかもしれませんが、僕は歴史上の人物ではソロモンさんが好きです。

ソロモンさんは頭が良くて動物とも会話ができたらしいです。うらやましいですね。

僕が動物と会話できたならば飼い猫と毎日ケンカしていることでしょうね(笑)

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