「櫻子さんの足元には死体が埋まっている」 太田詩織
📕本書との出会い
黒髪ロングの女性は美しいですねヾ(≧▽≦)ノ
黒髪ロング代表かのように話しますが、天海祐希さんが大好きで、ドラマに出ていたら必ず観ます。
皆様の好きな女優さんもぜひ教えてください。
盛大に脱線しましたが、もう少し脱線します。
本書はドラマ化しています。
小説では主人公の男の子は高校生ですが、ドラマでは藤ヶ谷太輔さんが技術補佐員役でした。
櫻子さん役は観月ありささんで、観月ありささんは黒髪ではないだろうと毎回ブーブー言いながら観ていましたヾ(≧▽≦)ノ
でもミステリアスな雰囲気は原作通りだったように思います。
ようやく本書について語り始めます。
今までに密室が出てくるミステリーをたくさん読みましたが、本書では密室殺人を強く否定していることが強く印象に残っています。
密室殺人を扱う小説は数多くありますが、その多くが飛行機内や孤島など巨大な密室だったり、合鍵を複数人が持つような密室という状況自体が危ういものだったりします。
あと、何で密室にしたのと疑問に思ってしまうような話も多いです。
特に探偵マンガに多いのですが、、、
📘あらすじ
本書は大人しい男の子と骨が好きな櫻子さんのお話です。
ちょっとライトノベルに近いかもしれません。
小説は18巻まで出ていますが、3話ほどの死体にまつわるエピソードが収録されています。
舞台は北海道の旭川市です。
高校生・館脇正太郎は、良家のお嬢様にして「骨」を愛してやまない標本士の女性・九条櫻子と、とある切っ掛けで交流を持つようになります。
その先々で様々な人の死に絡む事件に遭遇することとなり、検視官としての技能を持つ櫻子の推理に付き合うことになります。
正太郎はあの有名な高校生探偵のように事件を引き寄せる体質です。
タイトル通り、櫻子さんの近くには死体がありますが、同じくらい正太郎も死体に関わります。
どの巻にも長めの話と短めの話が入っていてとても読みやすいのが特徴的なシリーズです。
次の段落で一番感動した場面です。
📗見どころ
一巻の最初の話がとても印象的でした。「美しい人」という章題でした。
ある日、正太郎の母親が経営するアパートで、入居者の女性と連絡がつかなくなってしまってしまいました。
正太郎は母親と櫻子さんと共にアパートへ向かいます。
女性の部屋に入ると、室内は酷く荒らされていて、女性はベッドで亡くなっていました。
しかし、窓は全て施錠され玄関のドアにはチェーンが掛けられています。
いわゆる密室というやつです。
死亡した女性には目立った外傷は見当たりません。
彼女はなぜ死んでしまったのか?正太郎は原因を探します。
警察は殺人を疑っていなさそうです。
櫻子さんも殺人ではないと言いいます。
しかし、正太郎は殺人を疑ってしいます。
正太郎にとって亡くなった女性は優しくてきれいで憧れの女性でした。
密室殺人などありえないことを論理的に諭す櫻子さんでしたが、絶対彼女は殺されたんだ!と感情的に訴える正太郎は胸を熱くさせました。
「美しい人」の話の真相は調べればすぐに出てきますが、櫻子さんが語る密室殺人についてはすぐには出てこなかったです。
この論理展開が面白いので、ぜひ見てみてほしいです。
📙最後に
それにしても最初のエピソードの二人は仲が悪いです(;^_^Aナカヨクシテホシイ
櫻子さんは頭がよいのですが、ズバズバ言ってしまいがちです。
巻を追うごとに二人の関係性の変化もあるのでそれも楽しめます。
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