「爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った」更科功
📕本書との出会い
僕は生き物が好きで休みの日は一人で動物園に行くことがあります。
特に井の頭動物園が好きで、一時期は年間パスポートも持っていたくらいです(*’▽’)
井の頭動物園の水棲動物コーナーにはカメがいまして、ずっと眺めていました。
水槽の前には小さい子どももいましたが、気にせず眺めていました。
そこに子どものお母さんがやってきては小声で「お兄さんに譲ってあげなさい」と言っていました。
あとで罪悪感で胸がいっぱいになりましたが、僕は悪いことはしていないですよね⁈
単なるカメ好きのヤバい奴だっただけですよね(;^_^A
カメはかわいいのでついついずっと見ちゃうのです。
巡回中の警備員さんに「そろそろ、、、(離れてください)」などと言われ剝がされたこともあります。
本と関係ない話を続けてしまいましたが、本書は帯の言葉がとても興味深かったのでひとめぼれでした。
帯の言葉はとてもシンプルでしたが、単純な言葉とその言葉が示す規模の大きさが期待感を膨らませたのだろうと思います。
「眼の誕生」で世界は一変した
📘あらすじ
著者は東大出身の研究者です。
著書に「化石の分子生物学」「宇宙からいかにヒトは生まれたか」があります。
また脱線しますが、自己啓発や化学などの情報系の本を読むときは著者のプロフィールをはじめに読んでリスペクトしてから読むことをおすすめします!
リスペクトできるなら理由は何でもいいと思います。
東大出身だとか全国で公演をしているとかかっこいいからとか(^_-)-☆
集中力が上がり、本書から得る内容も多くなること間違いなしです!ヾ(≧▽≦)ノシランケド
眼の発明、骨の誕生、顎の獲得、脳の巨大化…
奇跡的に起きた進化史上の「大事件」が、やがてヒトを作り上げた。
進化論の常識を打ち砕く最新生物学講座!生命誕生から40億年。変化は常に一定ではなく、爆発的な進歩を遂げる奇跡的な瞬間が存在した。
眼の誕生、骨の発明、顎の獲得、脚の転換、脳の巨大化……。
数多のターニングポイントを経て、ゾウリムシのような生物は、やがてヒトへと進化を遂げた。
私たちの身体に残る「進化の跡」を探りながら、従来の進化論を次々と覆す、目からウロコの最新生物学講座!
あらすじはAmazonから抜粋しました。
人を「ヒト」と表記するところが科学者っぽくて好みでした。
📗見どころ
本書は生物の誕生、繁栄と絶滅、進化の過程、眼の誕生による爆発的進化、人間の誕生やDNAについてなど、地球ができてから今までを分かりやすく説明してくれています。
進化の過程では「眼の誕生」が大事件だったようです。
一時期では眼がある生物と眼のない生物が共生していましたが、当然のことのようですが、眼のある方が狩りが上手かったみたいです。
生物は眼を持ち始め、今に至るとのことでした。
もっと詳しく書きたいのですが、「眼」だけで1万文字くらいいってしまうのでこの辺りで(;^_^A
僕が本書で一番感動したのは細菌とウイルスの違いについての説明でした。
ちょっと書き出してみますね。
大昔の地球で、物質がゆっくりと複雑になっていって、ついには生物になった。ということは、生物と無生物は連続的につながっているので、中間の「半生物」がいたはずなのだ。
この「半生物」に近い存在がウイルスである。(省略)
この続きは例えばなしでウイルスと細胞を説明しています。
細胞は暖かい家のようなもので設計図(DNA)を作ってそこに子供を住まわせたいというようなものです。
家の中の環境は住人によって快適に調整されています。
温度を保ち、外から食物や燃料を買ってきたり、ごみを捨てたりします。
ウイルスも家にたとえられますが、細胞とは根幹から異なるものでした。
この家は掘っ立て小屋で全く生産性がありません。
設計図(DNA)だけはあり、中の住人に命令します。
掘っ立て小屋を作り続けろなどと。
家の中は壊れるし壊すように仕向けられることになります。
長くなるので全てを引用はできませんでしたが、情緒豊かに書かれているのが印象的でした。
📙最後に
本書は人生で初めて買った新書でした。
本書を機に生物への興味が広がり「ざんねんないきもの」シリーズとも出会いました。
帯のアノマロカリスがかわいいですねヾ(≧▽≦)ノ
色に関しては想像だとは思いますが、学者達は懸命に調べて教えてくれます。
筆者への感謝の思いもあってこの本は特別な一冊となりました。
今回は多少マニアックな内容でした。
読んでくださった皆様の感想や好きな動物についてお聞きしたいです。
お気軽にコメントください。
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