多動力を読んで“ひとつのことに集中できない自分”を肯定できた話

「多動力」堀江貴文


📕はじめに 「飽き性=ダメ人間」という思い込み

「また途中でやめたの?」「コツコツ続けることが大事だよ」
そんな言葉を、学生時代から何度も聞いてきた。

習いごと、部活、趣味、勉強…。
どれも最初はやる気満々だけど、しばらくすると別のことに興味が移ってしまう。
まわりが一つのことに打ち込んで結果を出していく中で、いつの間にか自分を「飽き性でダメな人間」だと思い込むようになった。

社会人になってからもその感覚は変わらず、仕事もプライベートも「長続きしない自分」へのコンプレックスが常につきまとっていた。

そんなときに出会ったのが、堀江貴文さんの『多動力』だった。
タイトルを見た瞬間、「これはもしかして、今の自分を肯定してくれる本かもしれない」と直感した。

読み終えたあと、僕の中で何かがはっきりと変わった。

ホリエモンが言っていた“同時進行の価値”
『多動力』は、シンプルに言えば「一つのことに縛られるな」「興味があるなら、いくつでも同時にやればいい」というメッセージを放っている本だ。

当時の僕はそれを読んで、まさに目から鱗だった。

これまで社会の中で“正しい”とされてきたのは、
「ひとつの専門性を深く追求すること」「継続こそ美徳」「我慢して努力すること」。
でもホリエモンは、その常識を痛快にぶち壊してくれる。

彼は「ひとつの肩書きにこだわるな」と言う。
一つの分野で成功した人が、別の分野でも活躍する“掛け算”の重要性を説く。

特に印象に残ったのは、「好きなことをいくつも持てば、エネルギーは自然と湧いてくる」という一文。
それを読んだとき、自分の“飽きっぽさ”が“好奇心の強さ”に置き換わった気がした。


📘見どころ①好奇心に正直になってみる

『多動力』を読んでからは、自分の中にある「ちょっと気になること」を意識的に拾い上げてみるようにした。

・プログラミングに興味が湧いたら、まずは無料サイトで1週間試してみる
・料理動画にハマったら、週末に自炊してみる
・副業に惹かれたら、クラウドソーシングでプロフィールを作ってみる

どれも「最初から完璧にやらなきゃ」と思わず、とりあえずやってみる。
うまくいかなくても落ち込まない。飽きたら次に行く。

不思議なことに、そうやって好奇心に従って動いていると、気づけば知識やスキルが少しずつ積み上がっていく。
しかも、複数の興味が“意外なところでつながる瞬間”が訪れることもある。
プログラミング×ライティングでWeb制作案件を受けられたり、料理の経験がブログのネタになったり。
一見バラバラな興味が、後になって自分の強みに変わっていくのを感じた。

複業は意外と自然な流れでできた。
会社員として働きながら、休日やスキマ時間で少しずつ始めた副業。
気づけば、月に数万円の収入を得られるようになっていた。

副業といっても、ガッツリ稼ごうと思って始めたわけではない。
「書くことが好き」「人に何かを伝えるのが好き」
そんな“自分の好き”を活かした結果、自然と仕事になっていったのだ。

『多動力』の中では、「好きなことを仕事にするのが一番強い」という考えが繰り返し出てくる。
このとき僕は、それが“理想論”ではなく“現実的な道”だと初めて実感した。
本業と副業の両立は大変なこともあるけれど、「いくつものことに挑戦していい」という前提があるだけで、日々がぐっと楽しくなる。


📗見どころ②“やってみたい”を封印しない生き方

以前の僕は、「また途中でやめたらどうしよう」「時間のムダになるかも」と自分の“やってみたい”を何度も封印してきた。
でも、『多動力』を読んでからは、「やってみて合わなければやめればいい」という考え方が身についた。
むしろ、やってみないと自分に合うかどうかなんてわからない。

僕は今、「やってみたい」が出てきたら、3秒以内に行動するようにしている。
検索する、申し込む、買ってみる、試してみる。
小さなアクションの積み重ねが、今の自分を作っている。

多動力とは、無理に動く力ではない。
自分の“興味”や“好奇心”に素直に従って、軽やかに動き続ける力だ。


📙まとめ 飽き性ではなく、多動力だった

『多動力』は、僕の中の「ひとつのことに集中できない自分」を完全に肯定してくれた本だ。

何かを途中でやめることは悪いことじゃない。
好きなことをいくつも持って、それらを楽しみながら、自分なりの道を作っていく。

今の時代“多動”であることはむしろ強みになる。

この本をきっかけに、僕は自分の生き方に対する目線が変わった。
そして今、少しずつ“自分だけのキャリア”を築いている最中だ。

「飽き性だなぁ」と悩んでいる人こそ、ぜひ手に取ってみてほしい。
もしかしたら、あなたの中の“多動力”が目を覚ますかもしれない。

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