「Red」島本理生
僕の動物占いでのキャラクターはは「楽天的な虎」です。
これの特徴はまず、楽天的ですヾ(≧▽≦)ノ
それに加え博愛主義と平和主義でした。
楽天的は当たっているかなと思います。
何事も何とかなると思っているから、人にやさしくできる気がします。
そういえば僕は、「誰にでもやさしいってことは誰にもやさしくないってことだからね」と言われたことがあります。
これに対しては反発してしまいました。
意味がわからない。やさしい人が好きと言ったのはそっちの方じゃないか。
なんてね(^_-)-☆
この中で自由主義も当たっているかなと思います。
みんなももっと自由になるべきだと思っています。
君がやりたいことはとめないし、とめられないもん。って
でも自由とは制約のなかで輝くことだと思っていますし、人に迷惑をかけないことと共存できると思っています。
主人公の塔子は結婚して、子どももいるが、不倫をくりかえします。
塔子の不倫は僕とは関係のない話です。
好きにしていいし、やりたいようにやればいいと思います。勝手にしろって。
ただ、ひとつ、強く思ったことがあります。
それを今回の最後の一文にしました。
僕は本書に振り回されるひと月を過ごしました。
まず本書は分厚い(笑)500ページあります。
そして、とても考えさせられました。
やさしさとは何か、彼女に必要な言葉は何なのか。
まぁ、考えてもわからなかったけどね(๑>◡<๑)テヘペロ
それとも、わかりたくないのかもしれません。
やはり、不倫はリスクが大きいです。
しかも塔子相手は職場の上司です。
塔子の不倫がバレたときの代償は多いことでしょう。
まず娘、家、職場、友だちも幾人かは離れるでしょうし、罪悪感は何をしている時にもつきまといます。
塔子がうらやましいとも思います。
彼女を愛してくれる男は多かったです。
上司の鞍田は命がけで塔子を愛します。鞍田の誘い方と愛し方は鬼気迫るものがありました。
同僚の小鷹は刹那的に塔子を愛撫します。
夫はマザコンで、妻を軽視する発言も多いですが、間違いなく、塔子を愛していました。
イケメンで稼ぎも良く、はたから見れば理想的な旦那でした。
姑からのいじめはなく、娘もかわいいです。
理想の夫婦に見えました。
しかし旦那とのケンカのシーンはとても怖かったです。
塔子の言う通りに子どもの面倒も見てるし、仕事復帰もさせてあげた。
君の望むようになってるじゃないか。君は何が不満なのだい?と。
実は僕も旦那の言い分に近いものを感じていました。
僕もこの旦那のようになる可能性を考えると恐ろしい。
旦那はいちいちの言葉が厳しかったです。「女からそんな発言は聞きたくない」とか、「普通は」とか。
塔子の言い分は、女として愛してくれない、結婚記念日に抱いてくれなかった、娘をすぐ義母に預ける。
させてあげたという言い方がむかつく。などなど。
これらを訴えていたら、何か変わったのではないかと思いますが、塔子は夫に言えませんでした。
塔子は旦那との別れを考えますが、娘の親権は旦那にいくかもしれません。
そう思うと行動できませんでした。
本書はずっともやもやしながら読んでいました。
不倫するならせめて楽しそうにしていてくれ。幸せであってくれ。
そして、人のせいにするなと思っていました。
あなたが、鞍田と寝たいから寝ているのだよって。
ずっと続く苦痛から逃れて、目の前の快楽に飛び込みたくなるのは人間として当然なことだろうと思います。
そこで、理性が勝ち、娘のために生きる人は美しいが、愛されることを望み、一瞬でも輝きたいと思う塔子は女性として美しいとも思います。
ですが、それはずっとは続きませんね。儚いです。切ないです。
それが、もやもやしたポイントでした。塔子は幸せになれるのかい?
鞍田に抱かれているとき、塔子は幸せかもしれません。
しかし、それは罪悪感を伴います。罪悪感は呪いです。
もちろん人はやり直せるとは思いますが、これから先、一生、不倫した自分とともに歩むことになります。
娘を置いて、鞍田のもとへ向かった過去は消せません。
ラスト、ただただ娘さんが気の毒になりました。
両親とも自分のことばかりで、娘さんを見ていません。
両親とも自分に甘く、他人に厳しいです。
それでも子は、ほっといても育つ。勝手にしろ。ただ、悪影響だけは与えないようにして欲しい。
書いているうちに、熱くなってしまいましたが、本音で書きました。
あまり良いところを書けませんでしたが、本書はひとりの奥様の内面をていねいに描いた、名作でした。
いつか、本書を題材に読書会をしましょう。
そこでは男と女の仁義なき戦いがあるかもですが、終わったあとはノーサイドの精神でお願いします(^ ^)
本書はちょっと大人すぎて、僕には刺激が強すぎましたが、電車から降りられなくなるほど、夢中になって読みました。
結婚して(あと何年後になるやら)、奥様にやさしくできないときに、また読み返したいと思います。
それにしても結婚生活ってどんなんだろう。言いたいことは言えなくなってしまうのかな?
僕は言えないタイプだから、奥様はズバズバと言う人がいいな。
あとは、今のうちに土下座のスキルアップと誉め言葉のレパートリーを増やしておこう!
↓映画も要チェックやヾ(≧▽≦)ノ
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