映画化もされた「ゴールデンスランバー」徹底解剖

小説

「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎


📕本書との出会い

ゴールデンスランバーは訳すと黄金の眠りという意味です。

伊坂幸太郎さんが好きそうな言葉ですね。

このタイトルでビートルズが曲を出しています。

本書は堺雅人さんが主演で映画化もされました。

主題歌には斉藤和義さんの「ゴールデンスランバー」が使われています。

映画もおすすめなのでぜひ見てみてください!


📘あらすじ

舞台は伊坂作品でおなじみの仙台です。

仙台では首相の凱旋パレードが盛大に行われていました。

パレードを無視して、数年ぶりに大学時代の親友・森田との待ち合わせ場所に急ぐのは主人公の青柳です。
↑映画では堺雅人さんです。

森田と合流した青柳は急にこう言われます。「お前、オズワルドにされるぞ」と。

その直後、背後でパレード中の首相が飛んできたドローンの爆発により暗殺されてしまいます。


伊坂作品に慣れた方ならもう察しがつくことと思います。

青柳は警察から犯人に仕立て上げられ逃げる羽目になるのでした。

そうです!本書はずっと青柳が逃げる話です。

追う警官役は香川照之さんです。

二人は半沢直樹でもバチバチでしたが、映画でもバチバチやりあうのでした。


脱線すみません(;^_^A もう少しあらすじを続けます。

事件直後から、ニュースで早くも青柳の顔写真や映像がくり返し流され、首相暗殺犯として大々的に報道されてしまいます。

青柳は過去にアイドルを暴漢から守ったこともあり、顔写真や映像がたくさん残っていることも犯人に仕立て上げやすかったのです。


警察やマスコミに追われますが、学生時代の恋人や人の良い「連続通り魔犯」など様々な人々の力を借りて、青柳は逃げます。

果たして逃げ切ることはできるのでしょうか。


📗見どころ

設定はシンプルなのですが、見どころはとても多いです。

あらすじに書いた「おまえ、オズワルドにされるぞ」はケネディ大統領暗殺事件の犯人の名前です。

真相は明らかにされていませんが、オズワルドは犯人に仕立て上げられた疑いがあります。
↑都市伝説界では有名な陰謀論です。


元恋人の樋口は語り手としても活躍します。映画では竹内結子さんです( ;∀;)

樋口は青柳を助けようとしてたくさんの違法行為をしてしまいますが、全て青柳のせいにする辺りにおかしさがありました。

青柳に脅されたとか言いたい放題ですが、青柳が逃げ切れたとしても、もう平和な日々は訪れないと考えていたのかもしれません。


通り魔のキルオや職場の上司も青柳の味方になります。

青柳は人望に厚い人だったのですね。

キルオが好きすぎてキルオVSショットガン男についても書きたいのですが、話が取っ散らかるので止めておきます。

詳しくは本書か映画をチェックやヾ(≧▽≦)ノ


本書では登場人物のほとんどが青柳に対して「やったのか?」と聞きます。

青柳は俺は「(暗殺を)やってない」と答えますが、それは青柳が助けたアイドルとの関係を聞いているのであって誰も青柳が暗殺事件の犯人だとは疑っていないのでした。

必死の逃亡劇にもかかわらずほのぼのとした雰囲気づくりが徹底されていました。

それは本書のタイトルにもあるビートルズの曲の雰囲気のようでした。

ゴールデンスランバー(黄金の眠り)とは当たり前の生活がなくなってしまった青柳の寂しさと、逃げ切れたときの希望を表しているような気がしました。

音楽もとても良かったのでおすすめです。


📙最後に

あらすじは自分ですべて書くこともあるのですが、背表紙やアマゾンの書籍紹介、あとWikipediaを参照することがあります。

今回はWikipediaを眺めていたのですが、あれは見ない方がいいです( ´艸`)

あらすじの欄にしっかりとオチが書いてありましたww

僕のブログでもたまにネタバレはしますが、事前に予告したり核心に迫る部分はぼかすようにします!

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