その池の水、全部抜いていいの?

いきもの

「外来生物大集合!おさわがせいきもの事典」 加藤英明 監修



📕本書との出会い

本書は外来生物の紹介とそれによる被害をまとめた本です。

本の帯にはあのテレビ番組の名前がでかでかと書いてありました。

テレビ東京の「池の水ぜんぶ抜く大作戦」のことです。

始めにタイトルに対する僕の答えですが、池の水、抜いていいです(^^)

最近はタイトルに変化をつけるのが僕のブームなのです。

池の水は抜く必要があるのでしょうし、きれいな水の方が中の生き物たちやそれを眺める僕たちも嬉しいだろうと思います。

ただ一回立ち止まって考えるのが僕です!

本当に池の水を抜いていいのか自分なりに納得して、番組を応援したいのです。



📘外来生物とは

本書の監修を務める加藤英明さんはあの番組でお馴染みの方です。

これははとても面白い番組ですね。たまに観ては亀さんの映像に癒されています🐢🐢🐢

ただ、観ていて気になったのは外来生物を憎みすぎじゃない?という疑問です。

これを兄に問いかけるとケンカになりました。

「やつらは生態系を壊す。だから退いてもらうんだ」との答えでした。

果たして本当にそうなのでしょうか?

僕は納得するのに時間がかかるのです。

セリーグにDHはいらないし、交流戦やCSもいらないです。(そうです。いつもの脱線です)

外来生物とは何か、自然を守るとは何か、とても気になりました。

そして、本書にその答えはありました。


外来生物とは「人の手で移動させられた生物」です。

その土地に本来はいなかった生物を指す言葉みたいです。

外国から来た生物じゃなくても外来生物です。

例えば関西出身のヌマガエルさんが東日本に来るとそれは外来生物です。

彼らが東日本でデカい顔をしていると東日本在住のツチガエルさんの居場所がなくなるんですね。

それは問題だと僕も思いました。「みんな仲良くして」ってやつです。(この言葉、流行らせたい)

カミツキガメはアメリカの沼地に住んでいました。

彼は日本に連れてこられペットショップで売られます。

最初は小さくてかわいかった彼ですが、餌をよく食べるし、だんだんと大きくなりました。

飼い主は飼いきれなくなり、池に捨ててしまいます。

彼にとってそこは最高の環境でした。

食べるものは多く、彼はその池で最強であり(カメの)メスもたくさんいます。

繁殖力はすざましく千葉や静岡で大量発生することになりました。

彼はいまやその土地独自の生態系を脅かす役所から指名手配の生物となってしまいました。

彼は悪くないですね。最初に捨てた人間が悪いです。



📗見どころ

本書で特に気になったのはブラックバスさんとマングースさんでした。

ブラックバスさんは最も有名な外来生物ですね。外国から来た彼は手加減をしらず、先住民の魚さんやカエルさんはもちろん、鳥さんやネズミさんまで食べます。

この生物の紹介の見出しが「釣り人に人気。だがふざけるな」でした。

釣りのために輸入したのに、管理しきれず、殺されてしまう。とてもかわいそうですね。

未だにブラックバスさんを川や池に捨てる人がいるみたいです。それは、やめてほしいです。

マングースさんも少しブラックバスさんに似ています。

彼が沖縄に来たのは1910年でした。ハブさんが人を噛んでしまうという被害で沖縄の人はハブさんを退治することを決めました。

そこで編み出した手はマングースさんを外国から呼んで退治してもらうことでした。

当時の注目度はハブ対マングースでショーになるほどでした。

彼ら同士の戦いを人々は期待していたみたいです。

誤算があったことはすぐに気づきました。

彼らは島で最強同士だったのです。最強同士が戦うとどちらかは傷つきます。

ならば戦わずに楽に勝てる相手とだけ勝負すればいいです。

こうして、沖縄で貴重なヤンバルクイナさんなどはマングースさんに食べられていきました。

あと、これが大問題でしたが、マングースさんは昼に活動しますが、ハブさんは夜行性です。

それでは彼らは出会いづらいですね。

その後、人間たちは本気で狩りをして、ハブもマングースもやっつけていきました。

ハブさんの処遇は仕方ない部分もありますが、マングースさんは連れて来られなければ死ぬことはありませんでした。

今はマングースさんの生き残りはほとんどいないみたいです。それはとても悲しいことですね。



📙最後に

僕は生き物が好きなのでこれからも生物に関する本を紹介していきます。

好きな動物ランキングは一位、ネコ。二位、カメ。三位、ハシビロコウです。

折を見ては彼らのかわいさを紹介していきますね(^_-)-☆

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