『夢をかなえるゾウ』で学んだ、成功の本質は“当たり前を続けること”

「夢をかなえるゾウ」水野敬也


📕自己啓発書が続かなかった僕がハマった1冊

「よし、今日から頑張ろう」と意気込んで買った自己啓発書。
読んだその日はやる気が出るけど、2日後には本棚の奥に…なんて経験、ありませんか?

僕は正直、何冊もそうして“積ん読”してきた人間です。
読むときは「いい話だな」と思うのに、行動にまで落とし込めない。
自分は結局、変われないのかもしれない…と、どこかで諦めていました。

そんな僕がある日、書店で偶然手に取ったのが『夢をかなえるゾウ』(著:水野敬也)でした。
表紙のゾウのキャラクター「ガネーシャ」にも惹かれましたが、なにより“物語形式”で進むのが新鮮だったんです。

『夢をかなえるゾウ』は自己啓発書というより、小説に近いです。
でも、読み進めるうちに、普通の本よりずっと「今の自分」に刺さる言葉の連続でした。


📘見どころ①ガネーシャの言葉が刺さりまくる理由

本書の特徴は、インドの神様“ガネーシャ”が主人公に課題を出していくという形式です。
しかも、その言い方がちょっと関西弁で、おちゃらけてて面白いです。
それでいて言っていることは核心を突いています。

たとえばこんな言葉があります。

「成功する人間はな、平凡なことを非凡にやるんやで」

正直、最初は「なんやねんそれ」と思いました。
でもよく考えると、確かに自分は“非凡なこと”ばかり求めていた気がします。
「特別な才能が必要なんじゃないか」とか「誰もやっていない方法で成功したい」とか。
でも結局、なにも続きませんでした。

ガネーシャは言います。「コンビニでおつり募金するとか、それだけでも違うねん」と。

それを読んだ翌日、素直にやってみました。
コンビニで会計のあと、財布に入っていた1円玉を募金箱に入れたんです。

たったそれだけのことです。
でも、そのときの自分にとっては“自分を変える第一歩”だったように感じました。
不思議なことに、コンビニ募金を習慣にしていくと、ちょっとずつ「自分を好きになれる」感覚が生まれてきました。

「今日もちゃんと行動できた」
「小さいけど、昨日より良くなってる気がする」

そんな感覚が、日々の自信につながっていったんです。

これは、今までの自己啓発書にはなかった体験でした。
読んで終わるんじゃなく、「やってみる」ことに意味があると気づきました。

本の中でガネーシャが言っていることは、どれも地味です。

靴を磨く
トイレを掃除する
感謝の言葉を口にする
人を笑わせる
毎日何か新しいことに挑戦する

どれも、特別なスキルは要りません。
でも、それを“続ける”のが難しい。
そして、そこにこそ「成功の本質」がある──そう思えるようになりました。


📗見どころ②「靴を磨く」がこんなに大事だったとは

本の中で特に印象に残っている課題が、「靴を磨く」ことです。

最初は「なんでそれが自己成長につながるの?」とピンときませんでした。
けど、ガネーシャの説明を聞いて納得します。

「足元が汚れてるやつに、ええ人生が転がり込むわけないやろ」

僕はすぐに家に帰って、長いこと放置していた革靴を磨いてみました。
その後、磨いた靴で出かけると、どこか気分が引き締まっていて、「今日の自分はちょっと違うな」という感覚がありました。

足元が整うと、気持ちも整います。
今では、週末に靴を磨くのがちょっとした“儀式”になっています。

『夢をかなえるゾウ』で紹介される課題は、すべて「当たり前」のことです。
だけど、やってみると「当たり前のことが、どれだけできていなかったか」に気づかされます。

以前の僕は、いつも“派手な目標”を立てては、途中で挫折していました。
でも、この本に出会ってからは、「まず、今日ひとつだけやってみる」と決めるようになったんです。

すると、いつの間にか習慣になり、「できた日」が積み重なっていきます。
すると、「自分にもできる」という感覚が、少しずつ芽生えてきたんです。


📙まとめ:非凡さよりも、凡事徹底

成功とは、特別な誰かに与えられるものではありません。
そう思わせてくれたのが『夢をかなえるゾウ』です。

ガネーシャの言葉を借りるなら、成功するかどうかは「非凡な行動」じゃなく、「平凡な行動をどれだけ続けられるか」にかかっています。

本の内容自体はユーモラスで軽快ですが、その中には「行動の真理」が詰まっていました。

自己啓発書を読んでは忘れ、また手に取り…を繰り返していた僕にとって、ようやく「実践できる自己啓発書」に出会えたのが、この一冊です。

もし、今の自分を少しでも変えたい。
でも、何から手をつけたらいいかわからない──そんな人には、この本をぜひ手に取ってほしいです。

成功への道は、案外“当たり前のこと”の中にあるかもしれません。

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